⛄おむすび移住体験ツアー冬プログラムを開催しました!🏠❆

今年度、松代地域で実施している「越後まつだいおむすび移住体験ツアー」の冬プログラムが1月18日-19日にかけて1泊2日で行われました!
こちらの企画は、8月夏プログラム、10月秋プログラムに続くものです。

1月も半ばとなれば、雪の壁も相当高くなってくる頃…ただこの日は奇跡のような青空が見られた松代地域でした!

東京から参加者された方は、「秋に来た時と景色がまったく違ってみえます・・・!」とのこと。これが季節ごとに地域を訪れる醍醐味ともいえるので、この劇的な景色の変化を感じていただけたのは正に狙い通り!という感じです。
新潟市や長岡市から参加された方も「松代ってこんなに雪があるんですね…」驚いている様子がうかがえました。

冬プログラムの実施内容

①参加者交流&郷土食材レクチャー

年代も、在住地も、出身地も、移住への関心の度合いも異なる参加者の面々。
まずは、食事を囲むことで距離を縮めようということで、今回の移住体験ツアーの受け入れ地域である「蒲生(かもう)集落」内に2024年にOPENしたMURA PUB(ムラパブ)さんで郷土食レクチャーをしていただきました。(MURAPUBさんについての記事はこちらもぜひご覧ください)

越後妻有地域の食材のあじわいをぎゅっと濃縮し、かつシンプルに表現する料理のひとつひとつに、この地域の魅力が詰まっています。参加者の方々は、今回のプログラムに参加した理由や、今の生活、今年の抱負などを語り合いながら、その距離を縮めていきます。

”創るくらし”を体感!地域の新たな拠点づくりDIYワークショップ


今回の移住体験ツアーのメインプログラムは、ずばり「DIY」!
おむすび移住体験ツアーのテーマのひとつに「創るくらしに会いにいこう。」とある通り、
地方での暮らしには、自分で「つくる、作る、創る」機会を持てるチャンスが広がっています。
人口減少や少子高齢化といった全国共通の課題から、地域に元々あった数々の施設や拠点が失われていく中、
その”余白”を埋め、新たな価値を創造するための活動の場を生み出していこうとしているひとつの例が
蒲生地域にこの春OPEN予定の「棚田ステーション」です。

棚田ステーションをベースに、松代地域の棚田を元気にしていきたい!と文字通り東奔西走しているのが、
ミッション型地域おこし協力隊員である 星 裕方(ほし ひろのり)さん。


今回のおむすび移住体験ツアーの、地域コーディネーターのお一人です。
星さんが打ち出した都市と地方とをつなぎ、棚田を未来へと繋げる 「通い農」というコンセプト。
それを実現し、新たな交流と実践の場を生み出すための「棚田ステーション計画」の一部をプログラムに組み込ませていただいたのは、今回の移住体験ツアーで大切にしたかった「つながり」と「創る」「暮らしは文化」という視点が共通していたことが大きくあります。
棚田ステーション計画については、詳しくはぜひこちらをご覧ください!

夏、秋のプログラムが、地元の方々の何気ない暮らしや地域の伝統行事などにメインフォーカスしていたものとすれば、冬のプログラムでは「移住者が何を地域で創り出していけるのか、関わっていけるのか」という可能性を参加者に体感していただくためのものといえます。

自分で手を動かす!そこから生まれる新しい人の輪

一般に、地域での移住体験というと農作業や地域の行事などを”お客さんとして”つまみ食い的に体験するということが主になってしまう部分がありますが、今回は参加者に”当事者”としてみっちり働いてもらいました。
参加者の中には造形大学の学生さんなど、制作に日ごろ通じている方もいたものの、基本的にはみな初めてのDIY。
そのため、プロの施工者である、お隣塩沢地域で、内壁塗装などを主に施工している「DONBOU colorworks」様より指導いただきながら、手探りで進めていきました。

初めて出会う人々同士であっても、おなじ「場を創る」という目的のもと時間と作業を共にする中で、自然と一体感が高まっていきます。作業の合間には、2階のコワーキング、交流スペースにて車座になって談笑する姿も。
”ここは自分たちが手をいれてつくった空間”という共通体験は、今後も地域に継続的に足を運ぶモチベーションを高めてくれるのではと期待しています。

また、参加者の中には「自分もいずれ、松代地域内で拠点を持ちたいと考えており、そこを改装していくための体験を先取りできたようでうれしかった」という感想を残す方も。
今回の取り組みが、ただ単にこの施設の改修という目的を超えて、広がりを見せ次につながっていくことを予感させてくれました。

松代地域は ヨソモノにチャレンジをさせてくれる懐の深さがある。

今回のツアーを通じて参加者の方々にお示ししたかったのは、松代地域に移住した方々が精力的に活動している姿から間接的に見えてくる、松代地域の方々の懐の深さです。
移住者が活躍できるフィールドがあるということは、その裏に必ず地域の方の後方支援があるからです。

夜の交流会には、「自分が行ってもいいものかな…」と呟きつつも地域の区長さんが足を運んでくれ、
「老いも若きも、混ざり合うことで活力が生まれると思う」と若いチカラが地域に入ることをを応援してくれました。
区長さんが間に入り、移住者の住居を見つける力添えがあったからこそ、いま蒲生地域には新たな風が吹いています。

松代地域で、多くの移住者の方々が新たな価値を生み出し始めていることの背景を、参加者の方々に直に見ていただき、お話しできたことも今回の収穫のひとつです。

おむすび移住体験ツアーは次は何を”むすぶ”?

こうして、夏から秋、冬へと季節をまたいで実施していた おむすび移住体験ツアーも今年度の事業が終了しました。
沢山の地域の方の手を借りて、おおきな事故もなく無事に催行できたことは本当に感謝してもしきれません。



もともとこの移住体験ツアーを通じて一番実現したかったこと

地域に人を呼び込みたいと動いている方々 と 地域に今後も関わっていきたい、できれば移住したい

という方々を”むすぶ”こと。
これは部分的には、叶えることができた企画であったのではと手前味噌ながら感じています。
もちろん反省点もたくさんで、それをしっかりと地域の方と共有しながら、今後も”人が人を呼ぶ松代”であり続けられるように、地域の縦のつながり、横のつながり、どちらも大切にしていきたいです。
次年度も、松代と 松代に愛着をもって下さる ”あなた”をむすぶ活動を展開していきたいと願います。

ぜひ今後も松代ベースに記事を掲載しながら”松代のいま”をお届けしていきますので、注目して下さると幸いです!

(松代地域支援員)