古道を歩く

古道 松之山街道を歩く

熊越山~太平 間

熊越山上り口

まつだい駅から歩いて5分、町道 大久保線から、石段を登ります。

熊越山~太平 間

戊辰の役土墳

明治元(1968)年の戊辰の役の折、松代を根拠地として戦った旧幕府軍は、四月二十八日、熊越山(くまごえやま)山中で官軍に敗れ、魚沼に敗走しました。
ここに残る土墳は、この戦いで亡くなった浪士を村人が葬ったものと伝えられています。

熊越山~太平 間

古道風景

太平(たいへい)へ続く道です。
熊越山は、ぶなの多い雑木林で、鳥の声を楽しみながら歩くことが出来ます。しばらく歩くと草地へ出ます。

熊越山~太平 間

太平

町道に出てきたところが太平集落です。
ここまでの100m余りは、田んぼの中を通り、人家の脇を通ります。
ここから、菅刈までの町道は、古道の道すじと重なり、道路脇に道祖神も見られます。

菅刈~犬伏 間

菅刈古道入口

「古道百選」に選定されたのは、ここから薬師峠(十日町市)までの区間です。松代町では、犬伏(いぬぶせ)までの区間を整備しました。

菅刈~犬伏 間

道標

菅刈より登る松苧(まつお)山山道と松之山街道(魚沼道)の分岐点にあった道しるべです。観音様の左右に「右つまりみち」「左松苧山みち」と彫られています。

菅刈~犬伏 間

石ベンチ

大きな牛が 寝そべったような形の巨石が3つ並んでいます。

菅刈~犬伏 間

展望広場

展望広場からは、四方を見渡すことが出来ます。これは、松苧山方向。

菅刈~犬伏 間

石の花立

写真左の石造りの壺状のものが「花立」です。
ここに花を立てて、谷を隔てた松苧神社に旅の安全祈願をしたものと思われます。

菅刈~犬伏 間

犬伏城跡登り口(菅刈側)

菅刈方面から犬伏城への道は、擬木の階段が整備されています。

菅刈~犬伏 間

犬伏城跡

犬伏城跡。標高365m。
松代町に残る山城跡の中で、最も大きな城だったと思われます。

菅刈~犬伏 間

石仏

文化十四(1817)年十二月十七日、会沢(あいさわ)村から犬伏村へ向かう花嫁一行が、到着目前にして雪崩に遭遇し花嫁ほか6名が亡くなりました。石仏は、この不幸な出来事を供養するためにたてられました。

菅刈~犬伏 間

犬伏古道入口

古道、犬伏城への犬伏集落からの上り口です。
現在の犬伏集落は、全体が戦国時代の館跡で、この土地を囲む渋海(しぶみ)川が天然の濠(ほり)の役目を果たしました。