カール・ベンクス氏による古民家再生
【建築デザイン】
カール・ベンクスの手がける古民家再生は、築100年以上の民家の骨組みだけを活かして、それ以外は現代の暮らしに合わせて新築同様に建てられます。今では貴重となったけやき材や伝統的な建築技術を残し、世代を超えていつまでも末永く住み続けられる住宅を提案しています
【プロフィール】
カール・ベンクス
1942年、ドイツ・ベルリン生まれ。
絵画修復師の父の影響を受け、日本文化に関心を持つ。
ベルリン・パリで建築デザインオフィスに勤務。
1966年、空手を学ぶために日本大学に留学。以降建築デザイナーとしてヨーロッパや日本で活動。特に日本の民家に強く惹かれ、ドイツに移築する仕事に携わる。
1993年、新潟県十日町市竹所で現在の自宅(双鶴庵)となる古民家を購入、再生に着手する。
1999年、カールベンクスアンドアソシエイト㈲を設立。
2010年、歴史ある旅館を買い取り再生。『まつだいカールベンクスハウス』と名付け、事務所を移す。
2017年、「ふるさとづくり大賞」内閣総理大臣賞を夫婦で受賞
2020年より現在まで、NHKドキュメンタリー番組「カールさんとティーナさんの古民家村だより」に出演
カールベンクスの暮らす竹所
友人がお米を買いに行くのに連れられて、偶然、竹所集落の空き家に出合いました。すぐに購入を決意し、2年かけて再生。夫婦の終の棲家にしようと「双鶴庵」と名付けました。
その後、イエローハウス、レンガの家、べんがらの家、さくらハウス、梨の木ハウス、市営住宅のシェアハウスなど11軒を再生。移住者が増え人口がV字回復し「奇跡の村」と呼ばれるようになりました。
まつだいカールベンクスハウス
明治38年創業の老舗旅館だった建物を再生し、2階を建築事務所、1階を古民家カフェ『澁い -SHIBUI-』として、古民家の居心地の良さを体験していただくために営業しています。
ピアノコンサートを開催したり、カールベンクス古民家ファンクラブの交流の場としても利用しています。
Stilvolleほくほく通り – モダン・素朴・エレガント –
かつて宿場町として栄えた「ほくほく通り」には残念ながらシャッターを下ろし、解体される古民家もあります。昔の面影ある立派な造りの古民家をよみがえらせ、移住希望者がこの地域で交流できる商いをしながら暮らせるように店舗兼住宅に再生します。「モダン」「素朴」「エレガント」が共存する再生古民家の店舗兼住宅を増やしていくプロジェクトです。