新潟県十日町市 × 実践女子大学 10年の協働の集大成がここに!「学び」を軸とした地域構築の実践プロジェクトが始動します。


令和7年8月~十日町市の松代、松之山の2地域の住民と都市の大学生とが協働し、「学び」を軸に山村地域の文化的価値を見直し、再創造するプロジェクトが始動します!

十日町市は、令和6年度に東京都日野市に立地する「実践女子大学」と「包括連携協定」を締結しました。

この背景となったのが、「松代ー田野倉集落」「松之山ー布川地区」2地域での長年に渡る地域と大学生による協働プロジェクトの軌跡です。

両地域では、大学の教授、ゼミ生およびその学生OGとの繋がりをもって、集落の営農維持や、伝統行事の維持、関係人口を増やすための交流、集落で採れた農産物を都市に持っていき、学生の手で運営するマルシェなど多角的に活動を展開してきました。

実践女子大学公式HPより

こうした協働をより強めていくために、十日町市と実践女子大学とで、締結した連携の内容としては大枠として下記の4点が挙げられています。

主な連携内容
(1)教育・文化及び人材育成に繋がる諸活動、共同事業、プロジェクト、共同研究等
の実施・推進、関係者の交流
(2)観光・産業振興に繋がる諸活動、共同事業、プロジェクト、共同研究等の実施・
推進、関係者の交流
(3)まちづくり・地域振興に繋がる諸活動、共同事業、プロジェクト、共同研究等の
実施・推進、関係者の交流
(4)その他、目的を達成するため必要なこと

こちらを実現に導くために、今年度スタートしたのが今回の「「学び」を軸とした地域構築の実践プロジェクト」であり、
十日町市をフィールドに、(一社)里山プロジェクトを地域のハブとし、2つのゼミが棚田を中心とした農的暮らしを教育資源として、地域の交流と関係人口をつくり、移住定住に繋ぐ取り組みです。
こちらは総務省「大学等と地域が連携して取り組む地域課題解決プロジェクト(ふるさとミライカレッジ)のモデル実証事業」(国費事業)に採択されました。

十日町市関口市長も学生達にエールを送った



それぞれに展開されていた2地域の活動の情報を集約し、適宜協働もしながら、地域を横断していくこのプロジェクトは8月を皮切りに、秋まで集中的に展開され、冬に向けて振り返りと次につながる模索…というように今年度いっぱい、約半年をかけた事業となります。
学生にとっては実践的な学びの機会に、地域にとっては課題解決にむけたヒントと活性化に向けた一歩となります。

今回の事業の関係者が一同に会するキックオフのイベントが、松代棚田ハウスで8月17日14:30~行われました。

須賀ゼミ生による、松之山中心地の空き店舗を利用したマルシェの構想についてのプレゼンテーション
一色ゼミ生による、集落内の古民家を改修した拠点づくりの構想についてのプレゼンテーション


はじめは緊張した面持ちで、事業説明を行っていた教授面々、学生達でしたが、その後の懇親会を経て、一気に空気も柔らかくなり、住民の方々と和気あいあいに言葉を交わす姿が見られました。

こうした繋がりが、これからの地域に、大学に、どのようなことをもたらすのか、関係する松代地域として注目していきたいと思います!

(松代地域支援員 髙橋)